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やる気スイッチは過去においてきてた

Taiga

​「勝負してるか」
中学卒業してから久々に会った恩師の言葉がぼくの心につきささった。

中学のころ、バレー部に所属して全国大会出場を本気で目指してた。(身長は結局173から伸びなかったけど)

よくある話だけど、親が仲良くなかったから小学生の僕はまあまあ荒んでた。
平気で友達を殴ったりしてたし、そのことにさほど罪悪感も感じてなかったんだと思う。

そんなまま中学に上がった僕は熱血体育教師率いるバレー部に入部することになった。

先生にボコボコにされたり、ゲロ吐きながらボール追いかけたり、試合に負けて本気で泣いたり、熱血青春パワー全快で中学生活を駆け抜けた。

1つのことに打ち込むのはとても気持ちがいいし、そのせいで悩んだり、努力が必要だったりするけど、そのおかげで随分精神的に強くなった。
「楽するのと楽しいは別物」って先生の言葉を信じて毎日練習に励んで、その先にある楽しさも体験できたと思う。

今の会社には約4年間お世話になった。
でも、この約4年間は本当にだらけた。
優しい社長、上司に恵まれて平々凡々と会社員生活を送ってきた。
会社の仕事はほとんど無くて、屋上のお花に水をあげることと、事務作業ぐらい。
社員数も僕1人しかいない時期もあった。
(それでも社長がすごくて会社の業績はよくて食べるのには困らなかった)

漠然とやりたいことは考えてたけど、ぬるくて甘い環境に溶け込んだ僕はズルズルと毎日を送った。
その会社も年内でやめる。

去年、中学の恩師とバレー部の友達と3人で飲むきっかけがあった。
よくある話をしながらも、ある時恩師は言った

「あの頃は本当に毎日勝負してたよな」

バレーボールに真剣に向き合ってた記憶が心に蘇った。

その言葉を聞いたときに頭の中のモヤモヤが吹き飛んだ。
同時に「なんて無駄な時間を過ごしたんだろう」ってすごく反省した。

じっとしてるのが苦手な性格なぼくは、その日から「俺、今勝負してるか?」を問いかけながら、ちょっと早起きしたり、夜眠くても我慢したりして毎日もがいてる。

この考え方が「いい」っていう人は少ないかもしれない。
「いい」「わるい」はわからないけど、ぼくはこの泥くさい考え方も生き方も好きだ。

もっと働ける会社に転職したい。
この前28歳の誕生日を迎えた。
ちょっと遅いスタートかもしれない。

でも明日もどんなに疲れてたって、朝起きたく無くたって、自分に「勝負してるか?」を問いかけながら布団を剥いで家をでるんだ

Taiga

Photograph & Engineering / 写真家 /

コンサルティング会社 → 新聞社でweb制作。写真とエンジニアのスキルを使用してプロジェクトに従事。

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