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【感銘の1枚】漫画「フールナイト」より

成田ガルガリオン

タイトルの画像です

会社の冷房寒すぎて防寒具が必要な時期になってまいりましたね。なぜこんなに冷房を強くする必要があるのか、まったく意味がわかりませんし電気代もったいないのではとおもっています。そもそも出社人数が1/15程の割合しかないのだから、冷房で1人あたりにかかるコストは通常時の15倍。仮に100円を15倍すると、500円の銭湯に3回入れます。みなさまこんにちは、ガルガリオンです。

深く心を動かされた一枚の絵。年に数回出会うのですが、記録として残しておこうと思います。そう言った写真や絵の紹介をしていきます。

フールナイトとは

フールナイトという漫画と出会いました。出会いはamazonの閲覧履歴によるおすすめ。この作品の設定を少し説明します。太陽光が届かず酸素不足を問題に抱える地球で、人間を植物に変換する技術が生まれました。植物化を希望し、手術を受けると徐々に植物化していき2年後には完全に植物化してしまいますが、代わりに1,000万円をもらえます。

そんな暗めな世界観の恵まれない少年Tが主人公の群像劇。ある日、とあるピアニストである少女が植物化したお父さんを探してほしい。と主人公のもとに訪れます。そこで少女と主人公がお父さんを探しにいく途中、1本の木をみつけたのです。

そのときの様子を描いた1枚です。

「フールナイト」1巻より

なにがいいのか考える

ここからはすごいと思った点を自分なりに言語化していきます。

人物の位置

すごく中途半端な位置に人物が配置されているように感じます。主人公はおしりまでフレームに入ってますが、女の子のほうは腰上までしか入っていません。

木の位置と造形

探していた木のはずなのに、この木も中途半端に右に寄っています。枝も片方のみに伸びていて、とても不自然な形をしているはずなのですが、違和感をあまり感じさせない造りをしています。

枝の印象

お話を読むと「枝の伸びてる方向」がすごく大事なポイントというのがわかりますが、枝自体も耳を澄まして音を聞いてるような印象を受けます。

まとめ

あえて、人物を中途半端な位置して不安定な構図のなかで、枝が印象的になるように配置され、全体でみるととてもバランスが取れているのがすごい。実はこの木は感情があるんですけど、怒りながらも娘を思いやる父というのがなんとなく感じられます。

フールナイト、とっても面白いので気になった方は読んでみてくださいー!

終わりに

最初は、なんかわからないけどなんかいい。と思っていたのですが、こうやって言語化してみると、なにを見せたいか。がはっきりしている作品だということがわかりました。自分が写真を撮るとしてもこんな構図は思いつかなかった。この絵に出会えて自分の世界が広がったように感じます。感謝!

成田ガルガリオン

Photograph & Engineering / web creator / Narita Garugarion

コンサルティング会社を経て現職は新聞社でweb制作。フォトグラフ/バックエンド/フロントエンド/デザイン中心にフルスタックエンジニアとしてプロジェクトに従事。

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